なぜ「依頼メール表現」が駐在員に必須なのか 📧
中国赴任中、日本人駐在員が最も神経を使うのが現地上司への依頼メールです。
直接会って話せば柔らかく伝えられる内容も、メールでは一歩間違えると命令口調になりかねません。
しかし、中国語特有の「丁寧さの表し方」を押さえれば、失礼なくスムーズに依頼できます。
日本人がやりがちなNG表現 ❌
- 直訳で命令調になる:「请马上做」(すぐやってください)は強すぎ。
- 回りくどすぎる → 日本語の「もしよろしければ〜」をそのまま訳すと不自然。
- 依頼か報告か不明確 → 上司にとって判断しにくいメールになる。
依頼メールで使える基本フレーズ ✨
① 丁寧にお願いするとき
- 麻烦您帮我确认一下。
(má fan nín bāng wǒ què rèn yí xià)
ご確認いただけますでしょうか。 - 能否请您安排一下?
(néng fǒu qǐng nín ān pái yí xià)
ご手配いただけますでしょうか。 - 方便的时候,请您看一下。
(fāng biàn de shí hòu, qǐng nín kàn yí xià)
お手すきの際にご確認ください。
② 期限を伝えるとき
- 请在本周内回复。
(qǐng zài běn zhōu nèi huí fù)
今週中にご返信ください。 - 最好在周五之前完成。
(zuì hǎo zài zhōu wǔ zhī qián wán chéng)
金曜日までに仕上げていただけると助かります。 - 如能尽快处理,将不胜感激。
(rú néng jǐn kuài chǔ lǐ, jiāng bù shèng gǎn jī)
早急にご対応いただければ幸いです。
③ 柔らかく依頼する一言
- 还请您多多支持。
(hái qǐng nín duō duō zhī chí)
ご協力いただけますと幸いです。 - 给您添麻烦了。
(gěi nín tiān má fan le)
ご面倒をおかけして申し訳ありません。 - 先谢谢您。
(xiān xiè xiè nín)
あらかじめ御礼申し上げます。
メール文例集 📄
① 確認をお願いする場合
麻烦您帮我确认一下附件的资料。谢谢!
(添付資料のご確認をお願いできますでしょうか。ありがとうございます!)
② 期限を伝える場合
请在周三前回复此邮件,以便后续安排。
(水曜日までにご返信いただければ、その後の調整が可能です。)
③ 協力をお願いする場合
此次项目需要您的支持,还请您多多协助。
(今回の案件についてご支援をお願いしたく、よろしくお願いいたします。)
依頼メールのコツ 🎯
- 命令調を避ける → 「请+動詞+一下」で柔らかさを出す。
- 期限は具体的に → 「尽快」だけでなく日付や曜日を示すと親切。
- 感謝を添える → 「谢谢」「麻烦您」など一言が安心感につながる。
よくある不安と解決策 🙋♂️
Q1:短文でぶしつけに感じられない?
A:中国語のビジネスメールは日本語より簡潔でOK。感謝フレーズを添えれば十分丁寧です。
Q2:どのくらい丁寧にするべき?
A:上司宛なら「您」を必ず使い、依頼+感謝を入れるのが基本です。
Q3:翻訳アプリで代用できる?
A:参考にはなるが、依頼のニュアンスは直訳で誤解を招きやすいので、定型フレーズを覚えるのが安全です。
まとめ ✨
現地上司への依頼メールは、言葉選びひとつで印象が大きく変わります。
「麻烦您」「请您〜一下」などの柔らかい依頼表現に、期限+感謝を添えるのが鉄則です。
今日紹介した表現をストックしておけば、現地上司に失礼なく依頼でき、信頼関係を強めることができます。